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激闘後の晩餐④

 堀と金子はマイペースに、だが既にお互い40貫以上の寿司を平らげていた。向かい側にいた部員は顔を青くしていた。 「へー…堀さんも中条大(ちゅうじょうだい)受けんのや。」 「俺は金子さんとは違って一般ですけどね。野球部も入るかわかりませんし。」 「勿体ないなー。」 「そうですか?俺は今日ハッキリとわかりましたよ。これより上を目指すことは頑張るとかそういう次元じゃないってことを。」 「ふーん…頭ええんやな、堀さん。俺は堀さんとまた一緒に野球やってみたいわ。」 「でも中条大の野球部って日本一厳しいって言うじゃないですか。プロになるような人が行くところですし俺には無理ですって。」 「えー…いける思うけどなぁ……。」  金子は寿司に飽きたのかケーキを3個ほど皿に取って食べ始めた。  堀も同様に2つのケーキを取り食べ始める。 「キャンパスライフ、楽しみやなぁ。」 「その時は仲良くしましょう。」

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