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激闘後の晩餐③
「なぁ、あれ。」
梨々子は畠と清田の方を見るようにと女子達を促す。
「みんなでいっせーので言おうや。」
「せやな。」
「せーの……。」
清田 ×畠
声が揃った瞬間、6人はガッチリと握手をした。
「属性は……畠くんがワンコやな。」
「そして清田くんが飼い主ってところですね。」
「畠先輩があんな慕うように笑うん初めて見たわぁ。」
「馬橋のレギュラー陣は鬼しかおらんからなぁ。」
「てゆーか清田くんの下の名前、私今初めて知ったんだけど!」
「次のエースの金谷も愛想ないし。」
「清田くんの存在が尊いわぁ。」
盗撮担当の増田はすぐさま、清田と畠のツーショットを皆で共有した。
そして次に照準したのは、両校の主将同士の席だった。
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