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熱帯夜と嫉妬②(※)

「ん…ふ……んん…はぁ……や、だ…ひろき……さん…。」  裕紀の舌先と一起の舌先が透明で繋がれ、一起を見下ろせば目は泣き腫らした上に熱に浮かされて潤んで赤くなったいる。  その扇情的な表情に裕紀の興奮も高まる。ただでさえ一日中煽られた興奮が益々膨張する。 「ほんと、可愛いな……。」 「ん……か、わいく……なんか……。」  中途半端に脱がされていた衣服も全て脱がされると、一起の見た目に反した綺麗な肌が全て裕紀の眼前に露わになる。  裕紀は戸惑っている一起の左手を取ると、薬指にキスをする。 「……なに…を……。」 「ん?さぁ、ね。」 (なんで薬指、だったんだ?)  ふと考えていると、今度はスルスルと腕を、脇腹をなぞられて、そのまま勃ち上がったソコを優しく扱われる。 「ふ…あぁっ!あ、あ…だめで……あぁっ!」 「溜まってんの?」 「んんっ!い、いわな…あぁあっ!」 「こんな早くイく?」 (だって、先生の手だから…。)  そんな甘えた言葉、一起は呑んだ。  すでに大量に溢れている先走りが裕紀の手の動きを滑らかにする。裕紀は一旦動かすのを止めて、一起の上半身を起こした。そして一起の右手を自分の熱へ導く。 「俺さ、今日ずっとこんなんだったんだよ。」 「そ、んな…の……。」  グイッと抱き寄せられて、裕紀の吐息が一起の耳の中へ入る。  響く低い声。 「俺が今興奮するのは、お前だけだ。」 (……そんなこと、先生にわかるか?)  裕紀に自分の嫉妬心が見抜かれたのかと思い、一瞬痛い鼓動が鳴った。  だが手のひらに伝う熱は本物だった。 (こんなこと……俺だって、先生じゃないと、やんないし、言わない。) 「俺……裕紀さんが……欲しいです。」

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