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アカマツくんの悔恨⑥(※)

 裕也は手を彷徨わせると、前をはだけただけの直倫のワイシャツを掴んだ。 「も……イきそ…だから、あぁあっ!」 「いいですよ、イッて下さい。」 「や…だ……直倫、の…で……イく…。」  生理的な涙で潤んだ目を開けて、真っ赤になった直倫の目をしっかり見る。 「お前の…全部、俺と…一緒、なんだよ……わかったか……。」 (全部、全部、背負うモンを俺も一緒に背負ってやる。嬉しいことも、ムカつくことも、全部、全部、一緒に抱えてやる。だから…もう、勝手に1人になんじゃねーよ!)  直倫は右手を裕也の顔に添えると、顔を近づけて囁く。 「裕也さん……愛してます。」  直倫はワイシャツを脱いで、ベルトを外して下着をずらし、天を向くほどに膨張した欲望を取り出して、それを裕也の蜜壺に充てがう。 「なお……みち……。」 (裕也さんの言葉は魔法みたいだ。心の中にあった鉛のようなものが、一瞬で消えた。) 「……離れたくないなぁ……。」  切なく呟いて、裕也を一気に貫いた。

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