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キヨタくんの懸念③
ドリンクバーと智裕たちのテーブルは離れているが、増田と智裕はコソコソと小声で会話をする。
「なぁ増田さん、畠は完全に清田にホの字なんだけど…あれ、清田もじゃね?」
「うん…だって克樹くんも清田くんの秘密メモをあんま見せてもらえないって言ってたし、松田くんも見たことないでしょ?」
「おう。だってアレってすっげー大事な物だろ?それを易々とあげるなんてよっぽどだよなぁ。」
「あれはもう、コレでしょ。」
増田と智裕はグラスを置いて、両手でハートマークを作った。
「増田さん、これは…。」
「清田くんと畠くん、ラブラブ大作戦を企てようか。」
「明日から畠も東京 に来るしな。」
「ナイスタイミング。」
2人はガッチリと握手を交わした。
増田はそのまま女子トイレに入ると、素早くスマホにメッセージを打ち込んだ。
送信先は馬橋学院の女子マネージャーのグループチャット。
_清田恭介×畠晃、両思い確定!!!!!!
秒で既読がつき、増田のスマホはしばらく振動を続けた。
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