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キヨタくんの懸念②

 隣にいた智裕がそっと覗き込むと。 「……え、何この長文メッセージ。」 「……黙れ。」  気になって野村も覗き込む。その内容に野村は驚愕した。 「これ、清田くんの秘密のメモじゃないの?松田くんの持ち玉とか配球とか。」 「俺は秋季大会までにまた練り直せばいい。松田がフォーム改善したことはまだ誰も知らねーしな。」 「え⁉︎ いやいやいや清田、仮にも馬橋の主将にそんなこと教えていいの?これって攻略されない為のメモだよな、見せちゃ駄目じゃん。」 「テメーの為でもあんだからいいんだよ!」  恭介に睨まれて、智裕は顔が青ざめた。  そして気まずそうに離席しドリンクバーに向かっていった。心配になった増田が智裕を追いかけた。

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