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第5話 輝樹side

俺が追っていた男は、元大橋組の組員で 組の経営するホストクラブの金を横領し、 女とともに逃げた男だった。 最初は部下に捕まえるよう命じたが 何度も逃げられ、しびれを切らし 今日、自ら足を運んだのである。 何としてでも捕まえようとしていた。 そう、彼に会うまでは。 一言で言うと自分の顔のタイプだった。 それに、実際話してみると見た目とは違い 可愛・美人というだけではなく、心が強いように思えた。そして、 こいつを必ず堕とすと決めた。 どんな手を使ってでも。

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