「あーーーー……っっ……もぉっっ……いくっっ……！！」 紅唯千は辰巳に抱きついた。 エロカワ小悪魔系ランジェリー姿で髪をぐしゃぐしゃに乱して。 レッド系のペディキュアに彩られた爪先まで一回り年上の男に感じきって、ぴくぴく、絶頂に打ち震えた……。 ちょっとした連休。 紅唯千は光り輝く海と萌え立つ山に抱かれた最高のロケーションを楽しめるリゾート地へ遊びにきていた。 家族には友達の家に連泊していると伝えている。 「コイ、飯だぞ」 今日の闇社会でめきめき勢力を拡大しつつある新勢力、戦後から絶対統治を保持している旧勢力｢田奴鬼組｣を脅かしつつある｢鬼津子組｣傘下の組の頭、小縣辰巳が所有する別荘に来ているなんて。 とてもじゃないが言えない、言えるわけがない。 海が一望できる小高い丘に建てられた別荘はＬ字型のモダンな平屋造り、観光スポットの喧騒から程よく距離のある抜群な立地だ。 まだ真新しい匂いが残る隠れ家的な住処で紅唯千は辰巳と二人きり。 「あれれ……っ？　ごはんじゃねーの？」 中庭の芝生が窓の向こうに広がるダイニング、今から食事を始めるテーブルで……朝昼えっち突入。 「あン……辰巳さぁん……っ」 もちろんすげー気持ちいいんですけど。 さすがにヤリ過ぎじゃないですか？ シて寝て、シて食べて、シて食べて、シて寝て。 なにこれ縄文人？　古代人？ どんだけ本能に忠実なんだよ、この人？ 「コイ、夜更けまで突っ込んでやったのもう忘れたのか。処女みてぇに締まりやがって」 「はぁぁぅぅ……う」 それに毎度付き合って毎度絶頂してる俺も俺なんだけど……さ。