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他愛もない戯れは明確な意思でもって淫らな前戯に変わり、解して濡らして、自身を難なく迎え入れるよう準備を施してやって。
「ふぁぁ……っぁぁぁ……っン」
ソファに腰かけた辰巳と対面座位、勃起力に漲るデカチンで肉孔の奥深くまで突き上げられて紅唯千は弓なりに背中を反らした。
変な色のTシャツは床にほっぽられ、変な柄のハーフパンツは片方の太腿に引っ掛かって小悪魔系セクシーTバックも一緒に絡まっている、妙な組み合わせだ。
腰をぐっと掴まれる。
回されて、前後に動かされて、上下に揺さぶられて。
紅唯千は喉奥で悲鳴を紡いで上半身裸の辰巳に力任せに爪を立てた。
「痛ぇよ、コイ……」
「だ、だって……ッおっこっちゃう、落ちるッ!」
「落とさねぇよ、俺が支えてる、だからな、」
「ゃッ!辰巳ひゃッ!!」
「俺の上で好きなだけよがってろ」
心も体もノックアウトしそうな台詞と獣性の鋭い眼差しに十代男子の紅唯千は従うしか術がない。
一回り以上も年上の、背中に龍を負う男に、今夜もまた濃厚なる絶頂を教え込まれる。
「あん……っあっあっ……ああんっ」
「俺はこっちの方がいい……甘ったるいのがないからな」
辰巳は低音の声でそう囁いてグロスもリップクリームもつけていない紅唯千のスッピン唇に口づけた。
満遍なく火照った口内の熱気を舌先で掻き回す。
濡れた吐息を荒々しく貪る。
貪りながら一回り以上も年下の高校生男子に際どいまでに激しくペニスを抽挿させる。
「んぷぅ……ッ、はあぁッ……ぁ、たちゅみ、ひゃん……ッあのね……っ?」
中断したキスのおねだりでもしてくるのかと思いきや。
「最初にもらったおこづかぃ…………ぜんぶ返そうって、思ってたのに……この服で使っちゃった……あとポテチとコーラ……ぁ」
「……使ったって、どれくらいだ」
「えっと……千円……いってなぃ……ッ、んむーーッッ!?」
あんまりにもかわいいことをほざくスッピン唇を辰巳は半ば我を失い気味に再び塞いだ。
蛇みたいに絡みついてくる乱暴な舌先に紅唯千はぎゅうっと目を瞑る。
お腹につきそうなくらい反り返ったペニスをぴくんぴくん悶えさせて、やっぱり我慢できずに、辰巳に爪を立てる。
些細な痛みに辰巳は我に返った。
「ッぷはぁ……っ! ぃ、息、止まるかと思ったよ……?」
目尻に涙を溜めて一心に見上げてくる紅唯千の最奥をより一層滾った肉杭で小突く。
「ふゃぁぁぁっっ!」
「一緒にいくか、コイ」
「ッ……、ん……いく……たちゅみひゃんといっしょ……いきたぃ」
すりすり肩に頬擦りしてきた紅唯千は自身の手を股間へ、先走りでとろとろに潤うペニスをくちゅくちゅとしごき始めた。
「ッはぁ……たちゅみひゃ……あン……っあぅ……ぅぅっ」
華奢な腰を掴み直して固定した辰巳は射精を目指したピストンに及ぶ。
さらに上擦っていく紅唯千の声を耳元で感じながらペニスをフル速度で突き動かす。
「やあああッ……いっ、いっちゃぅ……!!」
久し振りにスッピンのままぶっ続けで眠りについた紅唯千は。
「まだいたのか、お前等」
「せっかくなので二泊くらいしようかと思いまして」
「……すみません」
「じゃあ今夜辺り乱交でもしていくか」
「ら、乱交しません、乱交反対……てゆーか服着たいです……」
辰巳のぶかぶかシャツを羽織っただけの紅唯千、離してくれない組長のお膝で大人に囲まれた寝起きを迎える羽目になって。
「お前はこの恰好が一番似合ってんぞ、コイ」
恥ずかしくってペディキュアつきの爪先をきゅっと丸めて辰巳の胸に「伏せ」するのだった。
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