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第4話

 ぼくは怒られるのかと思って、肩を縮めた。  すると、低い声が頭上から落ちてきた。 「......君の事が気になって、ずっと見ていた」  その声は、とても震えていた。  それにそれに、どこか怯えているようだ。  いったい、どういう表情をしているんだろう?  気になって見上げると、真っ赤な顔をした、彼がいた。  その表情を見た瞬間......。  あれ? あれれ?  どうしよう。  胸がドキドキする。  それにそれに、ぼくの顔も熱い。  だからきっとね、真っ赤になっているんだろう。  でも、ドキドキする理由は知っている。  だってね、ぼく。  ずっと気になっていたんだ。  ぼくの絵を買ってくれるその人は、いったいどんな人なんだろうって。  ――ああ、どうしよう。  ずっと気になっていた人が、リュシアンだったなんて!!  嬉しすぎて死んじゃいそうだよっ!!  ぼくは、たくましい腰に回している腕に力を込め、ギュッって、リュシアンにしがみついた。 「大好きっ!!」  告白すると、大きな手がぼくの顔に向かって伸びてきて......。  クイッ。  上を向かされた。  大きな唇がぼくの口を塞ぐ。 「..................っふ」  キスされてるんだってわかったけれど、ぼく、もう怖くないよ。 ♦♥♦―――♦♥♦―――♦♥♦―――♦♥♦ 青ひげ~ 秘密の部屋。END ♦♥♦―――♦♥♦―――♦♥♦―――♦♥♦

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