69 / 167
第69話 *
ぁ、.................あっ...................んんっ.......
背中に当てた枕が、俺の体重を受けて沈み込む。
ギシギシと音をたてるベッドの上で、一瞬素に戻った俺が「ば、ばあちゃんたち・・・・・・は?」と桂に聞く。
そう言えば、夕飯の時間になったのに静かだし、帰ってくる頃かと思うとドキリとした。
滅多に桂の部屋へはあがって来ないが、今の状況は見せられなくて。
腰を抜かすどころじゃない・・・・・。
「桂、・・・・」
「・・・大丈夫、今夜はカラオケだってさ。10時過ぎるって言ってたから・・・。」
..........ああ、そうか...........なら、初めからこうする予定ではあったわけだ。
そういう事なら................
背中の枕を外すと、俺は身体をひるがえした。
それから桂の肩を掴めば、ぐるりと体制を変えて俺の下に寝かせる。
「・・・ちは、や?」
キョトンとした目で俺を見るが、そのまま腰を落とせば狭い入口に桂をねじ込んだ。
うっ、.......、
少し顎が上がると、喉仏が大きく揺れる。
そこに俺の舌が這えば、桂の雄はどんどん硬さを増してくる。
俺の腰を掴むと前後に揺すり、いい処に当たると自然に俺の喉からは声が洩れ始めた。
強く突かれるのもいいけど、こうしてゆっくり回されると快感が脳天を突き抜けそう。
桂の雄は俺のものより逞しくて、しばらく馴染むのに時間がかかるけど、その後はこうして繋がっているだけで感じてしまう。
「スゲぇ、千早ん中・・・・。」
そういうと、桂は俺のものに手を伸ばしてきた。
「だ、め・・・。まだ触んな、・・・・も、ちょっと。」
ゆっくりと、桂の形に馴染んだところで腰を上下に浮かせてみる。
.....はっ、........っ............
上から見下ろす桂の顔が、みるみる艶っぽくなってくると、俺の中の征服欲の様なものが顔を出してきた。
桂の腕を取って頭の上で固定すると、俺は自分の好きなように動く。
時折、顔を近づけて軽いキスをすれば、どんどん気持ちは登っていった。
んん..............、っ...............
堪え切れずに桂の口に吸い付けば、俺は手を離して自分のモノに移し強く扱いた。
桂は尚も俺の唇を吸い続けると、片手で俺自身に手を伸ばしてくる。
「ん、桂ぁ............ぁ、ぃイ..........」
唇が離れると、声が洩れて快感の渦に呑まれそうになる。もう、自分の手なのか、桂の手なのか分からないけど、滑る指が敏感な部分を擦るとたまらなくて・・・。
んんんんっ...........、.......
二人で同時に果てれば、桂の腹の上には俺の放ったものが融合の痕を残した。
ともだちにシェアしよう!