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第139話 *
その夜、はじめママのバーで結構飲んだ俺は、自分のベッドへ入ったのも忘れるほどで。
なんだか腹のあたりがスウスウして寒い気がする。
手を伸ばして布団をたくし上げようとして、何かを掴んだ。
「イテツ、」という声で目が覚めて自分の足元の方に目をやったが、そこにはおーはらの顔があった。
「.....何してんだ?!」
「気持ちいい?」
「は?..........ぁ、ああ??」
慌てて身体を横に向ける。俺の上に跨ったおーはらは、俺の大事なモノを手の中でもてあそんでいた。
「.....おま、え、な~.....寝込みを襲うって、子供のくせに......」
と言ってスエットパンツに手をかけるが、おーはらがその手を掴んで離さない。
「おい、離せ。コレはお前のじゃない。」
「お願い、いいじゃん、減るもんじゃないし。小金井さんだって出したいでしょ?溜めるの身体に良くないよ。」
強い力で掴まれて、おーはらも必死なんだと分かるが、俺には答えてやることが出来ない。
「おーはら、......ジュン。.......身体の関係だけなら、俺は他を探すから。お前は怖いよ。」
そう言ってやると、俺の胸に顔を埋めてくる。
「なんでさ。僕が小金井さんに惚れるとでも?......恋人になるっていうのはウソ!10歳も離れたおじさんと恋人にはなれないから。躰だけ貸してよ。」
「......ったく!」
本当に困ったもんだ。高校生の性欲は、自分の高校時代を振り返れば納得するが。
「ジュン、.......だったら俺は手を出さないから、自分で勝手に動け。そしたら俺の身体は貸してやる。」
そう言ってパンツにかけた手を緩めた。
「マジで?.......うん、いいよ、僕の好きにしていいんだよね!」
「ああ。」
その言葉で気を良くしたのか、おーはらが自分でシャツを脱ぐと露わになった胸を俺に近付けてきた。
俺の目の前に、おーはらの可愛いピンクの粒を見せつけると、自分で指を舐めてその先を擦る。
.....ン...........
小さい喘ぎ
はぁぁ、という吐息
暗闇に目が慣れてくると、ちゃんと体の線もおーはらの高揚した顔も確認できた。
俺は、目の前で自分の胸をいじくるおーはらに刺激をされている。でも、手は出さないつもりだ。
おーはらの視線が下へと向くと、俺のスウェットパンツをさげにかかる。
その手も解かないままじっとしていると、今度は俺のものを片手で引っ張り出した。
刺激を受ければ反応するのは仕方のない事で。
徐々に手つきも良くなって、少し捻りを加えながら扱かれるとどんどん成長してくる。
.....ふ.....
吐息が洩れると、益々その手は速度を増す。
そのうち、徐々に体が下に降りると、おーはらが俺のものを口に含んだ。
ぁ ...............
一旦離すと、今度は裏から舌を使って舐め上げられ、これはかなり気持ちいい。
- コイツ、慣れてるのかテクニックが子供じゃないだろ.......
意識の中で、俺の理性は奥へと追いやられて行きそうだった。
自分の半身が熱くなるのをどこか遠くから冷めた俺が見ているような。
変な感覚。でも、確実に快感は侮れない。もっともっとと、せがむように腰も動いてしまう。
「気持ちいい?」
「......ああ、気持ち、いい」
馬鹿な会話をしている。自分で言って可笑しくなる。
- なにプレイだよ!!
そのうち、充分に育った俺のものに跨ったおーはらは、少しずつ腰を埋めに来た。
自分で解したんだろうか。ローションなんてここには無いんだけど......。
少し心配してやる。さすがに傷付ける気はない。
.......ン.........ふッ............ぅぅ.......んんッ.......
少しずつ俺のものが埋められて、おーはらの中はキツかったが締め付けられると尚更気持ちが良かった。
ズッ、と奥まで挿入ると、そのまましばらく俺にしがみ付く。
俺は、自分の腕をおーはらに回すことはしなかった。腕を頭の上にあげると枕の下へ隠す。
「.......おしまいか?」
おーはらに聞いてやると、キッと俺を見た。
「まさか。.......これからだから。」
その言葉通り、おーはらが俺の胸に手を乗せて徐々に動き出した。
その度に、俺のものも引き剥されそうなくらい強い力で絞り取られる。もう、すぐにでもイきそう。
ぅ.......ぅぅッ.........はッ、はッ、はッ............ぁ
俺が我慢の限界を迎える頃、おーはらも俺の腹の上に白濁の滴をぶちまけた。
はぁ、はぁ、...............
雪崩れ込むように、俺の上に身体を預けると、自然とおーはらから出た俺のものからも白濁が溢れ出る。
これで、俺たちの関係が変わるとは思わないが、一緒に暮らす事でなし崩し的になるのは避けたかった。
昔、俺が天野さんに大人にしてもらったように、恋愛とは別の何かで繋がっていけたらいい。
たまに身体を貸すのも良しとしよう。その代わり、おーはらが一人で生きる術は教えてやるつもり。精を放出したせいか、眠気に襲われてくると、そんな事をぼんやり考えてしまった。
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