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第2話
というのも私は中高一貫の全寮制の男子校の出身なのですが、彼は当時の生徒会長様で学園の王様だった方なのです。
身長は190cm近く、その御尊顔は縄文と弥生がしっかりと交じり合った純日本人顔のイケメン様で、精悍なご様子で小さい系男子生徒にモテモテでした。
私も彼程ではありませんが、多少の人気はありましたよ。
ですが生徒会に入っていらした彼はとても人気者で、親衛隊という存在をお持ちでした。
その割に浮いた噂は有りませんでしたが。
彼は社長の御曹司で次期社長です。
現在は副社長でいらっしゃいます。
その彼に浮いた噂が無かったのは、こういった理由だったのかと、現在は理解しております。
しかし、可愛い系男子生徒の代表の書記様と仲良かったと記憶しておりましたが、当時はきっとお付き合いなされていたのでしょうねぇ。
今、彼を抱いているのは書記様と系統の似たタイプの男性である事からも伺えます。
時々、綺麗系男子生徒筆頭の副会長様に似た雰囲気の方とも資料室に入っていらっしゃいますが。
そして、私の左遷はこの副社長のトラブルに巻き込まれたとも言えるのですよ。
私、以前は社長の第2秘書として働いておりました。
あの日、社長と副社長の奥様が致している処に鉢合わせてしまったのです。
副社長の奥様は有名な女優さんですので、バレれば大スキャンダルです。
私をクビにすればバラされる、かと言って人員の多い部署で漏れるのも困るという事で、生かさず殺さず他者と関わらずの資料整理課に配属されたのです。
「それじゃ副社長、怪しまれると困るので僕は先に戻りますね。お疲れ様です。」
満足したのか小柄な男性は身形を整えると、サッサと資料室から出て行ってしまわれました。
副社長はまだ蕩けた顔で、ご自分で肛門を弄っていらっしゃいますね。
「んふっ、んっ、た、りなぁっ、たりなっいっ」
まだ御満足出来ていないようですね。
私には関係ありませんので、黙々と資料室の奥のデスクで資料別に分けてファイリングを続けております。
大絶賛、職務全う中なのですよ。
「はっ、あっ、ぁあっんっ、んっ、イ、イクッ、あッー!」
しかしイケメン様は抱かれていてもオナニーしていてもイケメン様ですねぇ。
漸く満足されたようです。
肛門の中も掻き出して、身形を整えていらっしゃいます。
その床に垂れた精液、私が片付けているんですよ、いつもいつも。
副社長が資料室から出て行かれたのを確認して私は席を立ち、雑巾と清潔な布巾を持って後始末に向かいます。
私はラブホの清掃員の気分ですよ、まったく。
ああ、こんなに垂れながして、匂いが染み付いてしまうではありませんか!
この背表紙はもうダメですね、貼り替えましょう。
まったく溜め息が出てしまいましたよ。
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