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第4話

さて、今日の仕事は終わりました。 資料室は詰める仕事も無く、定時出勤定時退勤で今日も平和な?一日でした。 私は荷物をまとめて帰る準備を終えたところでございます。 そこにカララ、と資料室のドアが開き副社長が珍しくお一人で入っていらっしゃいました。 先程のカフスボタンでしょうか。 床を探していらっしゃいますね。 私は、仕方ないと声を掛ける事にしました。 「副社長、お疲れ様でございます。お探しの物は棚に置いておりますよ。」 「あ、ああ、そうか。すまない。」 私は副社長が出て行くまで帰る事が出来ません。 資料室の施錠が本日最後の仕事ですから。 「お、お前、一日中ここで仕事してるのか?」 「え、ええ、ここでごさいます、ね、、。」 BA☆RE☆TA(  Д ) ゚ ゚ 「お前、知ってて何も言わないのか?」 「正しくは気不味過ぎて言えないが、正解でございます。」 もう、開き直るしかないようです。 「そ、その居ると知らなかったとはいえ、すまない。」 「いえ、他の方々もいらっしゃいますのでお気を付け下さいね。」 何を気をつけるのでしょう? 他の逢引カップルとのブッキングでしょうか? いえ、この場合は資料を取りに来られる方々です。 それしかありません。 「、、、。」 「、、、。」 無言の薄ら寒い空気が流れております。 「副社長、誰にも言わないのでご安心下さいませ。資料室は私一人ですので。」 凍える空気を溶かさねば、私はこれ以上本社内に左遷される場所がありません。 「ほっ、、。そうか、では俺の悩みを聞いてくれるか?」 「はい、、えっ!?」 まだ、何かあるというのですか!? 普通はここでお開きではないのですか!?

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