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Prologue - A researcher's voice -
――One day.
They have discovered the researcher's voice date on his deathbed.
『(ノイズ)――…ハイ…聞こえてるかい。運良く公正な人間に渡ったら、問い糾して欲しい。
既に公になったとは思うが、例のプロジェクトについて摘発したい。
ただ告発文に関して、此処で言及する事はない。すべての(ノイズ)…に関する情報は、既に数多の報道局へ回った。
残念ながら司法は健全でない。審判は民意に託されなければ』
He talked to us about the truth.
『報告しよう。プロジェクトは蹉跌した。
現時点を持って当所のすべての職員は任を解かれる。尚、彼らが損害を与えたとして倍賞の責は発生しない。彼らの職務中の行為に関して、一切の責任は私と大鷹信彦にある。
(硝子が割れる音)
――…背景が、騒がしいね。申し訳ないが』
He went higher and higher.
His father shouted for him to come down.
『研究を続ける事に意義は無いだろう。
資料は部下に託した、唯一抗体に関する…(ノイズ)――残しておくべきだった、今更だがもう少し。
後の世に少しでも福音が届くよう、残りの時間を掛けて頼みたい』
The sun saw Icarus getting close.
『――そうだね、未だ話す事があったんだが…客が来た。
彼を迎えなければならないので、
(何かが破裂する音)
…報告は以上にさせて貰う。
最後に僅かばかり残させて欲しい。
アル、君を愛してる。それから、』
He turned his rays onto Icarus.
『――シャーロット…君はずっと近くに居たにも関わらず。
永久に会えない存在なのは、何故だろうね。
何にしても…
(ノイズ)…自分には過剰な幸せだった。
さて、時間が来たので録音を切ろう。
どうか万人が先の将来に向けた英断を。
――御清聴有り難う』
Icarus tried to get back down, but too late.
The sun melted the wax that held the feathers in place and Icarus' wings fell apart.
He fell to the ground and died.
This story is the original edition.
R.I.C
- Egoist War -
この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
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