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プロローグ
むかしむかし 生態系の頂点を極める 人間という種族がいました。
人間は 魔法がつかえました。
科学という名前です。
科学のおかげで 人間たちの暮らしは豊かなものでした。
しかし長い年月をかけて 科学は 自然を破壊していきました。
人間以外の生物は その種をどんどん絶やしていきました。
異常気象 大飢饉 しだいに人間の心は荒み 生き残りをかけて 互いに争うようになりました
科学の魔法は 人間たち 自らの首を締めたのです。
人間の数は激減していきました。
次に滅ぶのは人間だと 誰もが絶望し 後悔しました。絶滅した生き物たちに 顔向けできませんでした。
ある科学者が言いました。
過酷な環境下でも生き残れるよう 人間を 進化させよう。
それは 禁じられていた 遺伝子操作という手段でした。
我々は二度と過ちを繰り返さない。
最後のチャンスとして 生物の力を借りることを 許してほしい。
科学者は 縋る気持ちで 禁忌に手を染めました。
そして 産み出された 第二の人類
それが 獣人 なのです
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