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Ⅱ 奪い愛、夏④

「京太、見ーっけ♪」 「縣~」 あと10秒遅かったら俺、泣いてた。 あれから何人のお客さんが、悲鳴を上げて走り去っていった事か~ 「お化けになるなんて斬新だな」 そうじゃなくってね。 ……縣が起こしてくれない。 自分で起き上がれって事か。 でも。お前がどいてくれないと、起きられないんだけど~? 「ほら、早く」 「なに?」 「ここ、早く♪」 つんつん 指先で自分の鎖骨あたりを押している。 首痛いのか?助けてくれたんだから、揉むくらいしてやるよ。 起き上がれないから、そこどいて。 「噛んで」 「なんで?」 揉んでの間違いだろ、縣 「吸血鬼なんだから、な♪」 そういう事かー★ 噛まんわー! うぅっ、ニッコニコ満面の笑みの縣が俺の上に乗っかっている。 うぅっ、こいつをどかすには噛むしかない…… 覚悟を決めろ、俺 俺は吸血鬼、吸血鬼、吸血鬼~ パクっ 「キャー」 悲鳴が上がった。 えっ、なになに? お化け出たのっ? 「BLよ♪生BL~♪」 ギャー、お客さんに見られてたーッ 違うっ!断じてBLじゃない! 俺は健全まっとうなノンケ男子だー!エロ競パンと一緒にすんなーッ あっちではカノジョさんがカレシの肩パンパン叩いてる。 あんたも行ってきなさいよー。って、ちがーうッ。これは、お化けのサービスじゃありません! 「ハァウんっ」 黄色い悲鳴が飛び交うお化け屋敷で、本気の悲鳴を上げたのは俺だった。 股間が食べられたー★ ヌチャっ 生暖かい、柔らかいものに。 競パン越しに、なにかが吸いついてる~ 「フゥア」 気持ちイイ~ ハッ! ダメダメ、流されちゃッ 「先輩ズルいですよ」 「ハン?抜け駆けしたの、お前だろ」 チュウゥゥー 桐生先輩の口が、競パンの上から俺の竿に吸いついているぅ。 ダメぇ、そんなトコロ、はむはむしちゃァ~ 膨らんで、はみ出ちゃうゥン~ 「らめぇ」 「じゃ、こっちはいいな?」 チュパァッ 「そっちもらめぇー」 足首つかまれて、先輩の肩に担がれて持ち上げられた。 大股開きさせられて、先輩が脚の間に頭を埋めて吸っているソレ 男の大事な双玉~ 「タマタマ食べないれぇ~」 「いいなー。じゃ、俺はチョコをいただきまーす」 「ハわンっ」 縣、それはチョコじゃない。 俺の乳首だーッ! ヒアんっ、乳輪ペロペロしないでー 「チョコ乳首甘いよ、京太♪」 チョコであってなるものか! ……ピンクじゃないけど。 チョコレート色であっても、チョコ乳首じゃない~! 「こっちも感じろよ、橋本」 チュプ ニュプ しゃぶるな、縣ッ 吸わないで、先輩ッ 「ハヒィーン!」 本気で絶叫するのは、俺ただ一人 お姉様方、黄色い悲鳴上げないで。 ショーじゃないんだァーッ

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