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第1話
「蝉取りに行こうぜ!」
「僕ね、新しい虫籠買って貰ったんだ。ほらっ!」
「うわっ!いいなぁ〜。俺なんて兄ちゃんのお下がりだぜ!」
あの暑い日の夏に俺と幼馴染はいつもと変わらずに近くの神社で蝉取りをして遊んでいた。
「かぐちゃん!こっちの木にいっぱいいるよ!」
「はるちゃん、どこ?」
「かぐちゃん、あそことあのうえにもほらっ!」
「すげぇ〜っ!」
俺は幼馴染から『かぐちゃん』と呼ばれていた。
喜多山輝夜(きたやまかぐや)それが俺の名前で幼馴染は花柳悠(はなやなぎはる)。
俺は『はるちゃん』と呼んでいた。
2人で遊ぶのは楽しくて日が暮れるまで飽きもせずに毎日遊んだ。
はるちゃん俺は今でもあの日の事が忘れられないでいる。
どうしてあんな事をしたのか今でも聞いてみたいんだ。
はるちゃん。
俺はどうしたらいい?
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