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七
成海に言われた言葉が信じられなくて成海を見つめる。
見てたら目が合い、キスされる。
「…痛い、よな?」
「え?」
「…尻」
「…うん」
「…体洗ってやるから風呂かせ」
風呂場に俺を連れていき、服を脱がされ浴室に入れられる。
あとから裸になった、成海が入ってくる。
慌てて目を逸らす。
シャワーを出して適温になると尻にかける。いきおいが無いから水が痛くない。穴の中にそっと指を入れて掻き出す。俺はそれに感じてしまい、声が出る。
綺麗になったとこでシャワーを止める。
が、成海の視線は俺の下半身。
上を向く性器が恥ずかしくて隠す。
何か悔しくて成海のを見て俺は顔が熱くなった。
成海のも勃起してたからだ。
それを隠すこともせず、俺を下から覗き込んでくる。
「乱暴しねぇって…だから」
言いたいことが分かる。
だから控えめに頷いた。
そしたら、またキスされた。
俺たちは付き合ってない。
なのに、やることはやってる。
俺にとっては好きな人、成海にとっては性処理のためのセフレ。
それでもいい。
成海が俺を見てくれるなら…。
シャンプーを手に出すと後ろに塗りこんでくる。
切れた場所だからゆっくり念入りに解してくれる。
「他にも色んなとこ弄ってやりたいけど…悪いけど…挿れさせて」
入口に当てると息を吐く。
「…力抜け…痛いの嫌だろ…切れたとこ、擦れるから痛いだろうけど我慢しろ」
こくこく頷いて息を吐く。
先端がツプリと入りゆっくり押し進める。途中で止まって、俺のを掴むと擦ってきた。
それにより力が抜ける。
抜けた瞬間にいっきに入ってくる。
「ん…全部入った…キツいか」
「はぁっ…ん…だ、いじょぶ…」
「そうか…良かった…動いていいか」
「まって…」
「ん」
息を吐き出して落ち着ける間、成海は大人しく待ってた。
「いいよっ…動いて」
促せばゆっくり律動を繰り返してくれたけど、すぐに耳元で囁かれた。
「はぁっ…悪い、早くしていいか」
頷く。お礼の代わりにキスして動き出す。さっきとは比べようにならないほど、乱暴で早い出し入れにすぐ射精してしまう。それでも止まらなくてすぐに勃起してしまう。
頭がくらくらして足もガクガクしてきた。
成海にしがみつくけど、腕まで力が入らなくて滑りそうになる。
そんな俺を成海は支えてくれる。
「っ…中、出していいか」
こくこく頷くしかない。
呂律さえもしっかりしてない。
思いっきり奥に差し込むと、そこで成海はドクドクと放つ。
俺も同じタイミングで精液を放つ。
浴室の床にへたり込む。
もう立てない。
「はぁ…はぁ…成海っ…激しいって…も、立てない…」
「悪い。でも、良かったろ」
「うん…気持ちよかった…」
「それならいい。本田、キスさせろ」
さっきしたのにって思ったらエロい方のキスのことだった。
舌が入ってきて気持ちいい。溶けそう。
俺、キス好きだ。
夢中でキスに答える。
苦しくなったところで離してくれる。
「本田のキス、気持ちいいな。中もやばい」
成海も同じこと思ってくれるんだ。
熱い。
嬉しくて涙が出そう。
「…成海…」
「なに」
「明日…学校一緒に行きたい…」
「…いいけど。本気?」
「うん…」
「いいよ。明日迎えに行く」
「うん…」
約束を取り付けたことが嬉しかった。
これでまた距離が近くなった。
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