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最終話 始まりの予感。

一方天界では。 三十三が神様の部屋の前まで来ていた。 すると第1補佐官が三十三の前に駆け寄って来た。 「神様は部屋にいらっしゃるのか?」 三十三が尋ねた。 「はい。ですが今日は誰にも会いたくないと仰っていて。。」 三十三は眉をピクリと上げ、彼に下がる様命じた。 「入りますよ。」 勢い良く扉を開け、神様の隣に腰を掛けた。 「もう諦めたらどうですか?」 三十三が神様の頭を優しく撫でて言った。 「そもそも彼を死神にしたのは貴方ですよ。こうなる事は分かっていたでしょ?」 神様は三十三の肩に自分の頭を乗せて呟いた。 「そうなんだけどさ。俺本気で壱の事が好きだったんだよ。。」 三十三は黙ったまま眼鏡を外し彼を見つめた。 神様は眼鏡を外した彼の顔を初めて見た。 「お前!そんなカッコ良い顔してるんなら、何で今まで素顔を見せなかったんだ?」 「知りたいですか?」 神様はうんうんと頷いた。 「それはね。。」 不意に三十三の顔が近づき、彼の唇が神様の唇を塞いだ。 そして意地悪そうな笑顔を浮かべ神様に向かって言った。 「 六。俺は好きな奴の前でしか眼鏡を外さない主義なんだよ。」 「。。えっ?それってまさか俺の事?」 「他に誰がいるんだよ。」 「えっ。でも俺、死神の振りしてるけど本当は神様だし。。」 「だから?」 「えっと。。」 「言っておくが、俺お前の事諦める気は無いからな。」 突然の告白に頬を真っ赤に染めた神様に 「 好きだ。」 そう一言告げると三十三は彼に再び甘い口付けを落とした。。

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