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第10話

「自分だけイってどうする」 「ああっ……だめ、だめぇっ」  極まって敏感になった身体を阿良々木は容赦なく抉る。白くなった眼裏にチカチカと光が瞬いた。 「あ、あっ、また……っ、またイっちゃうっ」 「イけ」  高槻は身体の上下も分からなくなるほど意識を蕩けさせている。ただひたすらに敏感になった内側の感覚だけを感じ続け、神経が焼ききれそうだった。 「あ、はっ……ん!」  短時間で達する心地よさと甘苦しさを感じている高槻に、阿良々木が覆いかぶさる。乱れた息遣いと共に高槻の最奥に熱い飛沫が注ぎ込まれた。  興奮の収まらない高槻が目を閉じて快感に浸っていると、強引な手つきで阿良々木が乱れた髪をかき上げた。

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