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「んん、………。 そういや、バイト先のコンビニでもコーヒーの資格取ってたよね。 上下黒服に黒のエプロンでさ…。 そっかぁ…バリスタ姿のゆう、……腰が細いから滅茶苦茶似合いそう…」 「そ、そっかな…?」 「絶対似合うよ。 どうしよう。カッコ良すぎて誰かに襲われないか心配…」 「大丈夫だよ。 俺をその手の対象にする奴なんかいないし」 「分かんないよ~。ゆうは可愛くてイケメンだから…」 「雪の方が無茶苦茶イケメンなの忘れてない? さっきから、皆が雪のことチラチラ見てるのにさ」 ニコニコしながら、雪は次のケーキを頬張る。 「気のせいだよ~。 アイツ何個食う気だよって見てるだけだと思うし」 「そっかな、違うと思うけど…、ほら、チョコが口の端についてる」 「へ?」 端整な顔立ちの雪。 その口の端についたチョコレートを真優が親指で拭い、自然な流れで自らの口へ。 「チョコいっぱいつけてたら、イケメンが台無しじゃん。 つか、一個上だけどさ、なんか可愛いからいっか。 ふふ…」 自然な流れの出来事に茫然とする雪と、上機嫌の真優。 なんとも甘い雰囲気に、カフェテリアにいた学生がどよめく。 「ちょ、ちょっとやばくねぇ? あんな蕩けそうな甘い顔初めて見たわ」 「製菓の鬼が、めっちゃ蕩けそうな顔…。 うわ…、魔性だわアレ…」 「何処のバカップルだよって普通なら言っちゃうけど、超絶美形と可愛い系男子なら許すわアタシ」 「是非ともくっついてもらわなきゃ」 「うん」 雪が心配して牽制するまでもなく、学生達はもう、二人の行く末を温かく見守る態勢になってしまっていたのは言うまでもない。 ◆◇◆ …数年後。 バリスタの資格を取った真優は、紅茶の資格も取り、市内のコーヒーショップで修行した後…。 極上のケーキや甘味、珈琲や紅茶だけでなく、抹茶も楽しめるカフェを開業する。 雪の祖父が住職を務めるお寺の一角に…。 その寺カフェには、可愛い系男子のバリスタと超絶美形のマネージャーがいて、檀家のおば様だけではなく、沢山の常連客に恵まれることになる。 もちろん、住職である雪の祖父も…。 お・し・ま・い (o^艸^o)

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