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第3話 愛しい人
僕と翔太は、中学高校と同じ所へ進学した。
高校二年の夏休みのある日、バスケ部に入っていた翔太が、「今日は部活が休みだから凪ん家で課題をする」と言って、朝から僕の部屋に来ていた。
母さんが出て行ってから、この家はずっと父さんと僕の二人だけだ。学校が休みに入ると、父さんは仕事でいないから、ほぼ毎日、僕は一人で過ごしていた。
この日も父さんは仕事で、家には僕と翔太だけだった。僕の部屋で翔太と静かに机に向かって課題を進めていたけど、一時間ほどで翔太の集中力が切れた。
「あ〜っ!もうっ、頭が疲れるわ…。なあ凪、課題はやめてのんびりしようぜ」
「翔太は落ち着きがないよね。まあいいよ。僕はほとんど課題は終わってるから。じゃあちょっと飲み物持ってくるね」
「おまえ…すげぇな。お願いっ。後で課題見せて?」
「え〜…、しょうがないな。少しだけだよ?」
そう笑って、僕は飲み物を取りに行った。そして戻って来て、冷たいコーラを飲みながら談笑をしていた。そのはずだったのに、どうしてそういう状況になったのかよく覚えてないのだけど、たぶん僕から誘って、僕と翔太はセックスをした。
僕は、日頃から翔太を想って後ろの孔を弄っていたから、翔太の想像以上に大きく、ガチガチに立ち上がった性器でも、強引に腰を下ろすとなんとか入れることができた。
戸惑う翔太にまたがり、腰を落として前後に揺する。僕の中に愛しい人のモノが入ってることに興奮して、僕は高い声をあげた。
「あっ、あっ、ああ…んっ、しょうたぁ…、あ、いいっ」
翔太のお腹に両手をつくと、今度は上下に腰を跳ねさせる。すると、戸惑ってばかりだった翔太が、いきなり僕の腰を掴んで下から強く突き上げてきた。
「あっ!やっ、はげし…っ、はぁ…んっ」
「くっ、はぁっ、なぎっ、なぎ…っ!」
堪えきれずに翔太の上に倒れこんだ僕の身体を、翔太が強く抱きしめてくれる。そして、僕の頭を引き寄せて、深く唇を重ね合わせた。
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