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第4話 拒絶

翔太に唇を吸われ、僕の中を硬いモノでかき回され、翔太の腹筋のついたお腹に僕の性器が擦られて、僕は翔太に強くしがみつくと、腰を震わせて白濁を吐き出した。 直後に翔太が低く呻いて、僕の中に温かい精液が注がれる。それにさえも僕は震えて、掠れる声で、何度も翔太の名前を呼んだ。 その日から、翔太の部活が休みの日や早く終わった時などに、僕の家で何度もセックスをするようになった。 僕は翔太が好きだったから、身体を繋げれることがとても嬉しくて幸せだった。 翔太も、男の僕を抱くなんて嫌だったらしないはずだ。こんなに何度も抱いてくれるのだから、もしかして好きでいてくれてるのかも…と、自分の都合のいいように思っていた。 でも、この名前のつかないあやふやな関係が長く続くわけもなく、夏休みが終わる頃に、突然終わりを迎えた。 翔太から、「もうこんなことは止めよう」と告げられたのだ。 ーーえ、なんで?僕のこと、好きじゃなかったの?好きじゃないなら、なんで男の僕を抱いたの?性欲処理のため?そのためなら、男でもよかったの? 僕はひどくショックを受けて、頭の中で「なんで?どうして?」を繰り返した。 でも、心のどこかで「やっぱり」と納得している自分もいた。 僕は、恋愛対象が男の人だから、翔太とのセックスに抵抗はない。でも、翔太は普通に女の子が好きなはずだ。きっと、夏の暑さで頭がおかしくなって、よく女の子に間違われる僕相手に、たまたま欲情してしまっただけだったのだろう。 それを、僕が自分に都合がいいように解釈していたのだ。僕も、夏の暑さで浮かれていたのだ。 僕は翔太に「うん、わかった。ごめんね…」と謝った。僕は恋人でもなんでもないんだから、泣いて引き留めるなんてことは出来ない。 翔太も一言「ごめん」と言って、僕の前から走り去った。 翔太が去った後、僕はひたすら泣き続けた。翔太と身体を繋げるなんて、永遠にあり得ないと思っていた。翔太の熱を感じることが出来て、すごく幸せだった。でも、こんな別れ方をするのなら、ずっと友達のままでいた方がよかったのかもしれない。それなら、離れることはなかったはずだ。 僕は、心と頭の中がぐちゃぐちゃになってしまい、涙が枯れるまで泣き続けた。 この日から、翔太が僕を避けるようになり、一言も話さないまま、僕は大学進学の為にこの地を離れた。

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