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第15話

腰が動くようになってからまたパン屋に戻ったのはいいんだけど、すっかり焦げパンになってたし、冷めてたし、なんとも形容しがたい朝ごはんになってしまった。 「焦げてても美味い!」 笑顔で頬張ってくれるのはありがたいんだけど。 「それより早く支度しろよ!ほら!もうあと10分したら運転手くんぞ!」 毎朝こうして遅刻ギリギリ。 まぁ、なんだかんだ言って幸せなんだけどさ。 終

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