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第11話

琢磨は独り暮らし。 子役をやっていたとき親は始めこそ心配してくれていたけれど琢磨が売れっ子になるにつれいつしか琢磨のことをお金を生み出す丁度良い道具のように扱うようになっていった。 見かねた社長が琢磨を養子として迎えた。 もちろん多額の稼ぎのある琢磨を手放すなんてそう簡単にはするわけもなくてゴネたらしいが大金を握らせたら途端応じたそうだ。 琢磨にとって親から引き離されることは相当抵抗があっただろう… でも琢磨は物分かりもよくわがままなんて言わなかった。 それから社長へ恩を返すため仕事も頑張ってきたがそんな琢磨の姿を見てこっそり親が会いに来てお金を取られることも続き流石の琢磨も参ってしまい義父に相談して仕事をやめた。 子役で無くなった琢磨に変わらず愛情を与えてくれる。 でもやはり社長の自宅では居心地も悪く初めてのわがままが独り暮らしをさせてもらうことだった。 社長も琢磨の心情を察し月に1度は自宅に戻る約束をさせ応じた 負担を減らすため学費が免除となる特待生制度を使った。 だからバイトもしながら勉強も必死でやっていることは俺は知ってた それでも涼しい顔をして過ごしているのだから琢磨は凄いと思う 「テキトーに座って」 「ありがと」

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