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第33話
その後も順調に交際は続いていた。
俺は夏南の不安に気付いていなかった。
「円山くん。ちょっといい?」
相変わらず女の子にも呼び出されることは続いていた。
「ごめ…」
「行っておいで。りーくん。大切な話だよ。だから…ね?」
断ろうとすると夏南が逆に笑って見送るから結局付いていくしかなくなった。
内容はやはり告白で丁重にお断りしてきた。
教室に戻ると夏南がぼんやりと外を眺めていた
「夏南。お待たせ」
「もう終わったの?」
「うん。終わったよ。」
「告白?」
「あぁ…まぁね。でもちゃんと断ったよ。俺には夏南がいればいい…」
そういい抱き締めると夏南は嬉しそうに胸に顔を埋めた。
今日もまたうちに夏南が泊まりに来ることになっていた
二人で手を繋ぎ歩く。
この道はほとんど生徒は通らないのでこうして手を繋いでいても問題はない
近くのスーパーに寄り買い物を済ませ再度手を繋ぎ歩く。
家に着いて扉を閉めると我慢できなくて夏南を腕に閉じ込めキスをする
「もう…りーくん…ここ…玄関だよ」
「だって…さっきのスーパーで男たちがお前のことヤラシイ目で見てたから…たまんなくて」
「気のせいだよ。俺男だよ?」
「俺も男だよ?」
「りーくんは特別なの」
「もう一度キスしていい?」
頷いたのを確認して啄むようなキスをする。
夏南はそれだけでも真っ赤になって可愛い…
「何度もしてるのに…可愛いね…夏南…大好きだよ」
「俺もりーくん大好きだよ」
その日も二人でご飯を作って食べた。
「お風呂準備出来てるよ。先に入る?」
本当は片時も離れたくないから一緒に入りたいんだけど夏南は恥ずかしがり屋でなかなかうなずいてくれないから…
「りーくん…一緒に…入りたい…な…」
「え!?え!?」
「だめ?」
そんな…可愛い上目使いで言われたら…ヤバイって…
俺の中心部が微かに熱を帯びて来た
「え…と…」
「っ…嫌なら…いい…よ」
しょぼんと肩を落とす夏南。
「嫌じゃない!!嫌じゃないけど…俺…夏南の…裸…見たら…我慢できる…自信ない…」
「え…?」
真っ赤になって行く夏南の頬を包む。
「俺だって男だよ?この間は我慢できたけど…今日は…無理…かも…しんない…」
「…俺も…だよ…ほら…」
そっと夏南が俺の手を取り自身へ触れさせる…
服越しでもわかる微かな熱に急激に俺のが反応する…
「俺も…男だよ?…りーくん」
「あぁ…もう…夏南…」
我慢ならなくなって夏南を横抱きにする
「うわっ…ちょっ…りーくん…」
「夏南が誘ったんだからね…」
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