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第40話
「どこ行ってたの?」
「ん?理科室」
「何で?」
「先生の手伝い。璃人はもう落ち着いたの?勉強会」
「うん。明日からだからもう落ち着くはずだよ。テスト終わったらデートしようね。夏南」
「うん…」
夏南が俺を見てくれない…どうしたんだろう?
「夏南…?具合悪い?」
「大丈夫だよ。手伝い重労働だったからつかれちゃったかな」
「無理しちゃダメだよ」
撫でるとピクリと体を震えさせる…やっぱり何か変だ…
この時ちゃんと夏南と話していれば良かったんだ…そしたら…きっと…
でも俺は気が付かない振りをして笑った
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