夏南side 「たーくん…」 「お前は…何でそんな…」 「あそこに連れてって…」 あそことはいつも使う空き教室。 たーくんと一緒にそこに行き俺からたーくんにキスをした… 「夏南…」 「たーくん…俺…りーくんと別れる…」 「え？」 「あんなに俺の事思ってくれていたのに俺は…裏切った…これ以上側にいられないよ…」 「夏南は何も悪くない」 「たーくん…抱いて…」 「夏南…」 「お願い…」 「わかった」 たーくんとエッチしてるときはりーくんのこと忘れられる。たーくんは俺の欲しい言葉をくれる…俺が今どうして欲しいのか何も言わなくてもわかってくれる… 「たーくんっ…今日も…泊めて？もっと…ぐちゃぐちゃにして？」 「っ…いいのか？今日は璃人と…」 「だめ…たーくんに抱かれて…たーくんが沢山染み付いてるこの体ではりーくんとは過ごせない…りーくんはきっとわかっちゃう…だから」 「ねぇ…夏南…」 「だめ？」 「…もう璃人じゃなく俺にする？俺だったら夏南にだけ優しくしてあげられる…夏南だけ見る。夏南に寂しい思いなんかさせない…」 「たーくん…」 「好きなんだ…璃人と夏南が出会う前から…ずっと…バイトで一緒になったのも偶然じゃない…俺は夏南のバイト先知ってた…だから同じところにした…それに…夏南を俺の指導にとお願いしたのは俺だ…」 そんなに前から好きでいてくれたなんて…気が付かなかった… 「気持ち悪いよな？」 「うれしい…だったら…早くたーくんに告白していれば良かった…」 「え？」 「本当は…始めに好きになったのは…たーくんだった…俺はたーくんが好きだった…」 でもどうしても春太のことが過った…だからたーくんへの気持ちに蓋をした… そしてそんなときりーくんが助けてくれた…りーくんもとても優しくて…一緒に過ごす内にたーくんへの思いからりーくんへの思いへと変化してた… そう思ってた…でもきっと…それは偽りの恋… 何て最低な奴なんだろう…自分が嫌になる…