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第50話

夏南side りーくんに別れを告げた…振られる前に…だってこんなに汚い俺が…側にいていいわけないから… まだこんなにも俺の中にリーくんがいるのに… 「夏南…これで本当に良かったの?」 「うん。いいの…」 「璃人とちゃんと話してないのに…話たら解決できたかもしれないのに…」 「無理だよ…りーくんは…優しい…これは変わらないと…そう思うから…」 「ねぇ。夏南…」 「いいの…だって…たーくんは…いてくれるんだよね?…」 俺はずるい…りーくんを振って…りーくんからたーくんを奪っておきながらこんなこと…でもたーくんは… 「いるよ。俺は夏南が好きだから…夏南だけだから」 ほらね…俺は…本当に最低…たーくんがそう言ってくれることをわかってた… 「たーくん…これからも俺だけ好きでいてくれる?」 「いるよ?何年思ってきてると思ってるの?俺を選んだからには死ぬまで離さないよ?」 「うん…離さないで…」 俺一人だけに優しくして…俺だけを思って…俺以外を見ないで… どす黒い感情のままたーくんを誘う。 「たーくん…慰めて?…抱いて?」 りーくんの気持ちなんて考えないまま快楽を貪った…たーくんに…りーくんを重ねながら…

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