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「計画」22

「泰明……」 「……これからも親友として、お前の傍にいるつもりだ」 「ごめん……ありがとう」  少し泣き出しそうになるのを、唇を噛み締めてどうにか誤魔化す。離れていく泰明の手が諦めを表しているようにも感じて、僕はやり場のない気持ちで、離れていく泰明の手を目で追った。  昇降口に泰明と向かいつつ、僕は神近くんの実家に行ってお祓いしてもらう旨を伝えた。  泰明は「そこまでするんだな」と納得のいかない顔をしたけれど、神近くんが祓うと体調を崩してしまう事を伝えると、それなら仕方がないと言ってくれた。  昇降口の段差に腰を掛けている神近くんを見つけ、「待たせてごめんね」と僕は声をかける。 「暑かったでしょ……大丈夫?」  日陰にいたとはいっても、冷房のついていた室内に比べたら辛いはずだ。 「図書館に寄ってからこっちに来たので、そんなに待ってません」  神近くんは立ち上がると「納得されましたか?」と言って泰明に視線を向ける。 「……納得はしていない。もし、佐渡が辛い思いをするようなら、無理矢理でも引き離すつもりだ」  僕は驚いて泰明に視線を向ける。泰明はじっと神近くんを見つめ、威圧的な雰囲気で腕を組んでいた。

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