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「計画」30

「バレない場所にしてね」  さすがに他の誰かに見つかりでもしたら大騒ぎになりそうだった。彼女がいないと言っていた僕が、急にキスマークを付けて学校に登校したりでもしたら揶揄われることは想像に難くない。泰明だって良い顔しないだろうし、まるで見せつけているみたいで嫌だった。 「集中してください」 「――あぁっ!!」  突然、強く胸の突起に吸い付かれ思わず声を上げる。ジンジンと痛みだし、僕は涙目で視線を向けた。濡れた先端が赤くなっていて、少し痛々しい。 「い、痛いっ……」 「痛い方が好きでじゃないですか」 「好きじゃない……んっ……」  神近くんが僕のズボンと下着を下げると、昂った下腹部に指を絡ませていく。 「もうベタベタじゃないですか」  透明な粘液が光に照らされてテラテラ光っている。僕はМじゃないし、淫乱でもない。それなのにこの状況では否定したところで、言い負かされてお終いだろう。  されるがまま言われるがままになっていると、神近くんの指が後ろの窄まりに触れ体が強張る。 「こっちまで流れてますよ。潤滑剤、いらないかもしれませんね」  まるで感じまくってると言われているよな恥ずかしさに、僕は唇を噛み締める。丹念に指で広げられ、昨日よりはスムーズな挿入に僕は少しだけホッとした。  ぐっと腰を引き寄せられると膝を抱え込まれると、強い圧迫感に生理的な涙が溢れて出す。

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