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チョコの中からトロリと溢れるそれは
喉を通ると熱くなり
脳と指が痺れた
「…んっ……」
クラッ…
瞼が重くなり
さくらの体から力が抜ける
……
………
気付くとさくらは
控えのイスにもたれていた
「…あ、れ…」
カーテンの外が何やら騒がしい
立ち上がると足元に違和感を感じた
「…え」
それは7センチはありそうなピンヒール
見れば着ていた服も変わり
胸元が強調された派手な衣装は
まるでキャバ嬢……
さくらはそっとカーテンを開けた
「え……」
満席のテーブルに
ホストの様な格好をした男子が
奉仕する姿だった
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