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する……
布地の下から露わになる、透き通るような白い柔肌。ぷっくりと膨らんだ、桜色の小さな突起。細い腰。
ふわりと立ち篭める、仄かに甘くて優しい匂い。
「──!」
ドク、ンッ……
意志に反して暴走し、欲望に満ち満ちる──大魔王。
と同時に。それまで何とか保っていた理性が、簡単に吹っ飛ぶ。
トサッ
無防備に裸体を晒すさくらを押し倒し、両手首を畳に縫い付け──美味しそうな細い首筋に、顔を埋める。
はぁ、はぁ、はぁ……
ずっと抑えてきた感情が、こんな形で暴走してしまうのを……頭の片隅で、嫌だと感じながら。
「……、っん……」
恐ろしく扇情的な声。
この官能的な表情 も。イヤラシい身体も。クラクラする色香も。既に山本は知っているのかと思うと、悔しくて堪らない。
「……ゃあ……、」
白くて柔い首筋に吸い付けば、さくらの身体がふるふると震え……熱く吐き出す息と共に、微かに漏れる矯声。
この反応全てが、オレで感じているのかと思ったら──
「好きだ、さくら……!」
──堪らなく、愛しい。
バンッ、
「夏生ォー。おねーちゃん、今から行ってくるか……ら………」
突然、勢いよく開かれる襖。
その瞬間、一気に理性が戻り、サッと血の気が引く。
「──って、何してんだこのド変態ぃぃ……っ!!」
お洒落なコートを着て身形を整えた麻里子の拳が、怒りでわなわなと震えていた。
「……ま、待て。これは……」
「問答無用!!」
くてんと横たわるさくらから慌てて離れるオレを、コートを翻し髪を振り乱しながら追いかける麻里子。
その形相は、正に般若。
「おりゃーっ!」
──ドカッ、ドゴッ
背後から強烈な跳び蹴りをお見舞いされ、びたんと畳に倒されると、容赦の無い蹴りが何度も入る。
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