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第1話
Side尚
「ゴラッ…………てめぇ、口答えすんな!」
「ご、ごめんなさ…………っぐぅ…………」
いつからこうなったんだろう…………
優しかった彼は……最近なにかとすぐに殴ってくるようになった…………
右頬、お腹、足を………………ボコボコに殴られる………………
痛くて痛くてたまらない…………
けれど、こんなことをされても彼が好きな気持ちはずっと変わらない………………
…………どうして嫌いになれないんだろう……
……こんなこと……されてるのに………………
「………………がはっ…………はっ……はっ……」
「……わかったか?これで懲りたらもうすんなよ……」
「うん……ごめんれ……きょうちゃ…………」
「わかりゃいいんだよ
うら、こっちこい…………痛かったな……
治療してやる、ほら」
チュッ……チュ………………と優しく顔にキスが降ってくる………………
あぁ……これだから嫌いになれない…………
彼は……僕を殴るくせに……愛してくれる時の手はとても優しい…………
暴力ばかりふるう男だったら…嫌いになれるのに………………
まだ優しくしてくれるから……まだ愛されてるのだと……勘違いしてしまうんだ………………
「……んぁ、きょ……ちゃ…………んむぅ」
「……ちゅ………………ベッド行くだろ?」
「うん…………いっぱい、して?」
「……あぁ、いっぱい愛してやる………尚…」
優しいキスを落としながら、スルスルと僕の服を脱がせ、肌をなぞるその手に身を委ねる……………………
こうして僕は……今日も彼に抱かれる…………
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