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・第147話・
あっ! ダメ及川さん!!
今触れられたら俺、もお……
そう言いたいのに彼に頭をしっかりと押さえ付けられているから、上手く言葉を告げられない。
及川さんは俺の昂りを優しい手付きで、やわやわと揉んできた。
その感触に俺の身体が更に急激に熱を放ちだし、ガクガクと膝が笑いだす。
「んっ、ふぅ……うぅ」
「ゴメンねトビオちゃん。
お前が俺のくわえながらモジモジする姿がエロすぎて、俺うっかりコーフンしてきちゃった」
そう言った途端、及川さんのものが口の中で質量を増して、膨張していくのが分かった。
どんどん口内で大きく膨らんでいく熱に、息苦しさを感じて目眩がした。
それなのに及川さんは俺の完全に勃ち上がった昂りを、容赦なく強く擦って扱き、弄ぶ。
「ン……んうぅ、う、ぅっ……!」
その攻撃にイきそうになる身体を心中で叱って、必死に快楽と戦う。
「トビオちゃん苦しそーだね。
そんな真っ赤な顔して眉間にシワ寄せてる顔も可愛くて、ゾクゾクしちゃう……
イきたい? でもまだダメだよ。
我慢我慢……
ホラ、口が止まってる、ちゃんと動かさなくちゃ」
優しい口調でそう言って、及川さんは頭を押さえていた手をどけてくれた。
でも、俺の昂りを掴んでいる手はどけてはくれない。
早く及川さんにイってもらわなくちゃ、本当にヤバイ。
同じ男だから分かるはずだ。
及川さんがフェラしてくれる時、どうされたら気持ち良かったか思い出せ。考えるんだ!
俺はすぐそこまで迫ってきた快感に必死に耐えて、ない頭をフル回転させながら口を動かす。
陰茎をヂュッヂュッと吸って、先っぽの窪みを舌でくすぐるように撫でて刺激した。
下の膨らみに優しく触れて、揉み込んでやることも忘れない。
グッグッと舌に力を入れて、先っぽを押し潰すように刺激したりして……
これは全部及川さんが俺にしてくれてたことだ。
「そー……そうだよ飛雄……上手だよ…
そのまま、そのまま続けて、擦って……」
及川さんの吐息がだんだん荒く、色っぽく耳に届いた。
視線を上に向けて、彼の表情を窺い見る。
及川さんは顔を赤くさせ目を閉じ、唇を軽く開けて荒い呼吸を繰り返していた。
なんか、すごく気持ち良さそうだ。
俺は膨らみを撫でながら、裏筋を根元から上へゆっくり舐め上げ彼に問う。
「きもひーでふか?」
「めっちゃ気持ち良いよ……
飛雄、フェラの素質あるね……」
「ほんほに?」
「うん、これは演技じゃない、本当に気持ちいーから、続けて……」
これは演技じゃない……
その言葉に喜びを感じで、俄然やる気が出てきた。
及川さんの欲望を口いっぱいにくわえ
裏筋に舌を押し当てたまま、頭を上下に動かし出し入れする。
「ん、ハァ、ハァ……飛雄、そこ……う……」
唾液を滴らせながら、無我夢中で頭を動かし刺激を与える。
及川さんの手の中に閉じ込められたままの昂りからも、先走りがいっぱいトプトプと溢れでてるのが分かってしまうほど興奮していた。
熱い……あなたの手も、自分の身体も
「あーー……ン、ん…ヤバ、い、飛雄、口離して……イきそっ!」
その言葉に俺は口の動きを加速させる。
「んっ…バっ……飛雄く、ち、口離せ!」
嫌だ
イっても良いんです、思いっきり。
“全然汚くなんてないよ。
好きな人の、飛雄の精液なんだから”
あの時の及川さんの言葉を思い出す。
俺も、好きな人の精液を呑んであげたい。
呑みたいんだ!
裏筋を強く擦って、力一杯吸い上げた次の瞬間、
俺の口腔内に熱くてドロリとした精液が勢いよく、喉の奥に叩き付けられた。
それと同時に及川さんが手に力を込めて、俺の欲望を締め付ける。
下半身がビクビクと痙攣して、俺も白濁を彼の手の中で撒き散らした。
「……っ……! ぁ……ハァ、ハァ……」
「うっぐっっ! んんん、んぅ……」
俺はせりあがってくるものを耐えながら、愛しい人の精液を嚥下した。
「飛雄……お前、呑んだの……?」
「ハイ。
好きな人の精液だから呑みました。
何か問題でも?」
「バーカ……」
そう言って怒ったような顔をしながらも、及川さんはどことなしか嬉しそうだった。
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