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【R18】ロアールの初恋(6)
ふと、俺の上に突っ伏したシエルを見て、俺はびっくりした。シエルは体中を茹で蛸みたいにしていた。
「うわぁ! シエル大丈夫か!」
そっと自分でシエルのものを抜いて、シエルを仰向けにした。そしたらシエルは、真っ赤になって泣きながら、すっごく幸せそうに笑ってた。
「シエル?」
「僕、とても幸せ。僕、ロアール大好きだよ」
真っ直ぐに言う言葉の全部が入って来て、俺も幸せで笑った。
シエルの体を腕に抱いて、一緒に眠る。温かい体はやっぱり少し頼りない。俺が守らないと。俺が、シエルの側にいないと。
「ロアール、体平気?」
「ん、平気」
「…また、してくれる?」
「勿論!」
俺も、はまりそうだ。こんなに気持ちいいなんて知らなかった。
いや、シエル相手だからかな。そうであればいいし、比較なんてしたくない。俺の体が覚えるのはシエルだけで十分だから。
「シエル、俺こそまた、その……」
「うん、勿論だよ」
「…早めに子作り、してもいいぞ」
「えぇ!」
素っ頓狂な声で言ったシエルに俺は笑う。俺は何だって出来ると思う、この腕の中の大事なものの為なら、何だって怖くないし辛くないんだ。
―後日談―
俺が家に帰ってくると、母上は何故かとても喜んで、『お赤飯』という赤い色のついたお米を炊いてくれた。俺はこれの意味が分からなかったけれど、ご飯自体は美味しかったから有り難く沢山食べたのだった。
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