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「並みの凡悪魔が俺の嫁と鬼ごっこか」
ソルルだ。
夜気に煌めくさらさら白金髪、いかした鋭い目つき、百九十手前の長身しなやかまっちょでべらぼうにおっとこ前で、弟のルルラルと同じ褐色肌。
そして背中に美しく翻る漆黒の翼。
「今から俺が鬼になる、捕まったら最期、生き延びたいなら悪魔界の果てまで逃げればいい」
「ブッ不ヒィ胃ィイィiイ遺ィ!!!!」
悪魔犬どもは豚みたいな鳴き声を出して建物の壁にぶち当たりつつその場から猛然と逃げ去っていった。
さて、千里はと言うと。
立ったまま器用に失神していた。
「おい、千里」
ソルルが話しかけても反応なし、彫像さながらに凝然と固まっている。
肩を竦めたソルルは。
「…………、…………あっ!? いっだぁぁぁぁ!!??」
割と強めに千里のほっぺたを両方抓った。
「……あっえっソルル!? え、いつの間に!?」
「大丈夫か、千里」
「えっあっ俺大丈夫!? 血とか出てねー!? あっ別に痛くない!? 大丈夫みたい!?」
自分自身をぺたぺた触って無傷であることを確認した千里、心の底からほぉぉ~~っと安堵のため息をついた。
「……死ぬかと思った」
「怖かったか」
「めちゃくちゃ怖かったに決まってんだろー! ホラーとかゾンビ映画の世界じゃねーかっ!!」
「心細かったか」
「ん!? まー、誰も助けてくんねーから、みんなバーカっては思ったな」
「俺が恋しかったか」
自分の頭を雑にかきながらLINEで友だち(主にキャバ嬢)に早速ハプニング報告しようとしていたぱっぱらぱー千里はスマホを見下ろしたまま回答する。
「別に? そんな余裕なかったし?」
「わぁぁぁぁんっこっ恋しかったよぉぉっソルルぅぅーーー!!」
かなり言わされている感が強かったもののソルルは気にもせずに千里の答えに頷いた。
狭く雑多な路地裏、表通りの喧噪がか細く聞こえてくる、ちょっと静かな行き止まり。
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴーーーーー
点滅する外灯の下、夫悪魔の生極太バイブペニスの振動音が千里のアナル内で奏でられている。
下半身の服を全て脱がされて屋外露出の羽目に遭い中の千里、目の前の金網フェンスにしがみつき、はぁはぁはぁはぁ、一気に濡れた唇で色っぽい呼吸を繰り返した。
「んやらぁ……こんな外で……恥ずかしいんですけど……んっ……ソルルぅ……!」
「恥ずかしい割りに、お前のペニス、硬く育ってる」
「んぁっ!」
小刻みなバイブレーションを連ねる究極巨根で人間男嫁のアナルを限界まで抉じ開け、最奥まで突き立て、まだピストンはせずに。
カウパーにやらしく塗れ、空中においてビンビン撥ねている嫁ペニスをソルルの片手がぬちゃぬちゃ愛撫する。
「あんっ!や!やぁぁ!」
「俺のバイブでたくさん濡れてる」
「あ……っそんなしごいたら……っあっあっっあっあっ」
「山ほどいかせてやる、千里」
千里は金網に絡めた指にぎゅっと力を込めた。
体内奥で卑猥に振動しているソルルのバイブペニスを食い千切りそうな勢いで加減なしに締めつけ、ストレートに射精を煽る積極的手コキに、達する。
悪魔夫の片手をとろとろ精液でびちょ濡れにした。
「あぅ…………!!!!」
そ、外でいっちゃったよ……。
ソルルのバイブちんぽ、動かさないでただ突っ込まれた状態で、しこしこされて。
いつ人が来るかもわかんねーのにぃ……。
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