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第48話

「蓮さん、朝ですよ。ご飯冷めないうちに食べましょ?」 「んー…? なつき…?」 「夏樹ですよ。起きてくださ…っうわぁ!」 寝ぼけているのか、ベッドに座っていた俺の腕を引き、蓮さんに抱き込まれて再びベッドに寝転がるハメになった。ふかふかのベッド気持ちいい…永遠に寝れそうだ。俺まで目を閉じかけたが慌てて目を覚ます。 違う違う!おいこら!また寝ようとするな!俺は抱き枕じゃないぞ! 「夏樹、奥さんみたい。俺は旦那さん」 「寝ぼけてるんですか?早く起きてくださいよ!ご飯冷める!」 「ハニー、おはようのキスを忘れてるぜ」 「誰がハニーだ!!顔洗ってこい!」 完全に寝ぼけている。だって普通ならこんな事言わない。ハニーなんて絶対言わない。今度録画して見せてやろうか。 蓮さんに枕を投げつけて寝室から逃げた。早く来ないと先にご飯食べるからな! まったく…もう疲れた。 全然起きないし寝ぼけてるし、あの人毎日よく一人で起きれるな。 会社遅刻してそう。まぁ自分の会社だからいいのか、社長出勤と言うやつだ。 「おはよう。 起こしてもらって悪いな。朝食まで用意してくれてるとは…」 「おはようございます。いえ、そんな大したことしてないです。とりあえず食べましょうか」 大したことあったけどな。起こすのにこんなに手間がかかるなんて思ってなかった。 いただきます、と手を合わせてワッフルを食べる。疲れたら甘い物がいいんだよな。ワッフル美味い。 しかもデパ地下の高いワッフルだから尚更だ。 俺がショーケースに並んでいたワッフルを見つめていたら、蓮さんが買ってくれたのだった。

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