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第89話

その後は仕事の打ち合わせをして、17時には終わってしまった。 今日は打ち合わせだけで大事な書類は無くて、直帰でもいいと言われていたので、そのまま帰ろうかな。 「お疲れ様です。 蓮さんはまだ仕事ですか?」 「仕事と言えば、仕事だな。 ちょっと見に行きたいところがあるんだ。夏樹も来てくれるか?」 「え、俺も?邪魔にならないのなら……」 書類やら何やらを片付けながら、蓮さんがそう言った。 一体どこに行くのだろうか。俺が着いて行って邪魔にならないのか。 俺は暇だし、蓮さんがそう言うなら行くけど。 「俺とお前が初めて会った公園あるだろ?あそこだ」 「え、」 そこはまさかの場所だった。 蓮さん、俺に飽きたからハッテン場で新しいセフレでも作るつもりなのか……?なんて、不安が頭をよぎる。 「あの公園、俺の所有してる土地なんだ。子どもが遊べるように公園を作ったのに、なぜかハッテン場になってるから、何とかしようと思ってな」 「あ……あぁ、そういう……」 だからあの日、ハッテン場に居たのか。そりゃあ自分が所有している土地がハッテン場になってたら問題だ。 そもそもなぜ子ども達が遊ぶ公園がハッテン場になってしまったのだろう。 よく夕方頃に行っていたが、子どもが遊んでいる様子はなかった。と言うか、子どもすら見かけていない。

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