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陵辱の味
ミツルは汗と涙で霞む目で、ぼんやりと窓の外を眺めた。白々とした月が、無力な嘲笑うように浮かんでいる。
一瞬力が抜けた隙を突いて、ユタカがいっそ残酷で優しげな笑みを浮かべてミツルの身体を一気に押さえつけ、位置を決めた。
「手間取らせましたね…いきますよ…」
「やっ…」
思わず目を見開く。ユタカは更に深く微笑む。
「もっと怖がってもいいですよ…そんな貴方は、とてもかわいいのですから」
その瞬間ミツルは野生動物のような竣敏さでユタカの腕を振りほどき、顔に爪を立てた。
「うっ!」
ユタカは思わず顔を抑える。
「気安く俺に触れんなよ…」
怒りに身を震わせながら叫ぶミツルは誇り高く、決して懐かない神話の中の生き物のようだった。無駄なく付いた滑らかな筋肉についた汗が、月明かりに照らされてキラキラと輝いていた。
ミツルのそのプライド、その美しさが、ユタカの嗜虐心に火を付けた。掌をミツルの頰に思い切り振り下ろす。鈍い音が狭い畳敷きの部屋に響き渡る。
「ぐっ」
布団の上に倒れるミツル。ユタカは馬乗りになって首を締めながら口づけをする。股間は痛いくらいに勃起している。
「なんて…なんて子なんだ貴方は…貴方は男を狂わせる…」
呟きながらユタカは、ミツルの乳首や唇や首筋に噛みつかんばかりの乱暴なキスをした。
ミツルは、大柄なユタカの一撃で既にぐったりしていたが、キスされるたびにびくん、びくんと身体は反応している。
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