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そばにいた君は 1
「なにそれ、気持ち悪い」
軽蔑の目、冷えた声。
そして放たれたその言葉に
俺は吐き気がし、鳥肌が立ち、涙を流した。
突き放されることはこんなにも恐ろしいことだったのか。
こんなにも辛いことだったのか。
「ごめん、ごめんな」
そう弱く弱く呟き、俺は目の前の男から逃げるように走った。
告げなきゃ良かった、好きだなんてそんな言葉
胸の奥に押し込めれたなら、それで我慢できたら
友達という関係が終わることなんて無かったというのに。
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