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第8話

僕は静江さんとデパートにきた。 「あの…ここって。」と言うと「可愛いお洋服買わないとね‼」と静江さんはいきいきとして入っていった。 「このワンピースとかどう?ファンシーよ‼ あっ、こんなのとかは?少し大人っぽいかしら?」「…とっても可愛いです‼」まあ一応男なんだけども、確かに可愛いので答えてしまった。「あら、静江様ではないですか。そちらの方は?」「私の義理の娘になるの!今日はこの子の服を買いにきたのだけども可愛いから私もなん着か買おうかしら‼」「でしたら、こちらの服とかは?」「そうねえ。いいわね‼」 と店員さんと静江さんはいそいそと選んでいる。 「命ちゃん、そろそろ次に行きましょうか?」「⁉それ全部ですか。」「ええこの三袋は命ちゃんの、この二袋が私の。」とあり得ないほどの多さだった。それをSPの一人に持たせた。 「次はランジェリーよ‼」「…僕、一応男です。」「まあまあ。なん着かだけよ!もうじきお母さんになるんだし、胸もそのうち出てくるでしょうから。」といそいそと選んでいる。 またしても、二袋を購入し、女のSPの一人にに持たせた。その後、ドレスやら、化粧品、ベビー用品にメンズ服、アクセサリーやら…たくさんのあり得ないほどの多さの買い物をしてカフェに入った。 静江さんはSPの人にもカフェをご馳走した。 そんな優しい静江さんのことが好きなのだろうと僕はSPの人たちと共感をした。帰り際、静江さんにこの服を着てと一式用意された。 着てみるとそれはね童貞を殺す例のニットだった。下着は女物で、とても恥ずかしかったが、静江さんは目を光らせ、「似合ってるわ‼さすが、陽子の息子!」と言った。 部屋まで送ってもらい、お礼も言った。 「今度、また一緒に出掛けましょ‼」と言ってくれた。静江さんを見送ると、部屋から諒が出てきた。

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