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第10話
部屋ではソニーとその女が楽しそうに遊んでいる。
そして僕はクローゼットの中で友人二人に囲まれていた。
「水をかけるとか、後始末の面倒な意地悪はやめろよな?」
一人だけ裸の僕の耳元で、ボルトが囁いた。
「いや、時と場所によっては脱がして温めてあげる……なんてこともできるよ。そのあたりまで考えてくれれば助かるな」
グポグポと無遠慮に僕のお尻の中を突き上げながらテアが微笑む。
「なぁ、返事は?」
「ふぐっっふが……」
ボルトの顔に似合わぬ大きなモノを咥えさせられていて返事なんかできるはずない。
「ねぇ、ソニー、さっきから何かガサゴソと音がしない?」
「ああ、きっとゴキブリだね」
「きゃっ!怖い」
部屋の中ではとんだ茶番が展開している。
何が『きゃっ!』だ。ウチじゃ丸めた新聞紙で素早くゴキブリを殺していたくせに。僕はゴキブリと同じくらいあの女が怖かった。
そして、クローゼットで僕を犯すよう二人に指示したのはソニーだ。
「んぁ……ぁふん!」
乳首をねじり上げながら、キスをされて、甘えた声が出てしまった。
「そんなヤラシイ声出してたら、あの子にバレるぞ。いつも家で偉そうにしてるニールが、みんなにいじめられて喜ぶ変態だったてな」
「喜んでなんか……ンァあっ……」
「何言ってんだよ。これまで一回もココをさわったことないのに、毎回しっかり勃起してるだろ」
……だって、こういう時だけ、みんなが僕にふれてキスして、笑いかけてくれるから。
「知ってた?テア。ソニーが言うには、ニールには本当の飼い主がいて、その人にオンナにされると、尻を突かれるだけで射精しちゃうんだって」
「え、本当に?僕もこの変態を射精させるくらい頑張ってみようかな。そしたらそこいらの初心 な女の子なんてイチコロだよね」
ずっと一緒に遊んでたけど、コイツらがこんな下品な人間だなんて知らなかった。
「ぁふっ……ぁふっ……ぁっぁっぁっっ……ぁっ」
お尻の中がひときわ熱くなってきた。ジュクジュクして声が漏れるのを我慢できない。
しかも、ここに入る前に紅茶を沢山飲まされたから……。
「ダメだよニール、また気持ち良くなってお漏らししそうなんだろ?クローゼットの礼服を台無しにする気かい?」
「ぁうう……我慢……するから…もう、突かないで……漏れる……漏れるっっ」
「声が大きい。おチンチン突っ込まれて、気持ち良くなって、お漏らししたみっともない姿をあの子に見て欲しいのかい?」
「や……や……」
その時、部屋にいたソニーとあの女が、窓からバルコニーに出て行く気配がした。
ほんの少しクローゼットの扉を開けて確認する。
バルコニーにソニーの姿と、ちょっとだけあの女の後ろ姿が見えた。
僕はクローゼットを飛び出し、部屋にあるバスルームへ這って行った。
伸び上がってバスルームの扉に手をかける。
けど、後ろからボルトが僕のお尻にズプっとおチンチンを突っ込んだ。
グッと息を飲んで、耐えた。けど、もうひと突きされて……。チョロ……チョロ……っと少しづつ漏れ始めてしまった。
急いでドアを開け、中に転がり込む。
バスルームに入れば、もう止まらない。
四つん這いの僕の足を温もりが伝い、バスマットを濡らしていく。
「あーあ、気持ち良さそうな顔して」
ドアを閉めたテアとボルトに笑われた。
みっともなくて恥ずかしいはずなのに、僕の口の端も同じようにゆるく上がってしまう。
チョンと軽く腰を蹴られれば、僕は意図を察して自分から転がり、黄色い水たまりに尻餅をついた。
「ニールはこの恥ずかしい姿、誰に見て欲しい?」
頭に浮かぶのは、遠い異国にいるはずの、あの人の綺麗な顔。
だけど………。
「ソニー……に、見て欲しい」
「じゃ、呼んでくるからそこでおっ勃ったモノこすっててよ」
言われるままに、僕は濡れたおチンチンをこすり始めた。
うん。そうだ。
ソニーに見てもらわないと。
そして、僕がちゃんといい子で、みんなと仲良くしてるって、あの人に伝えてもらわないと。
ああ、ズボンを脱いだボルトがオシッコで濡れるのも気にせず、おチンチンを僕のお尻に突っ込んできた。
きっと中で出したいんだろうな。
「んっっ……はぁっ……すごい……やっぱり気持ちいいな。みっともなく喘いでお漏らしして、こんな恥ずかしいことをされて喜ぶなんて。君は意地悪だって思ってたけど、ずっと自分がして欲しいことを人にしていただけなんだね」
不思議だな。
ボルトは一番僕のことを嫌ってたのに、バートさまの言いつけを守ってたら、こんなに仲良くなれた。
バートさま、僕はちゃんといい子にしてます。
友達みんな、誰のおチンチンでもお尻でイケるくらい仲良くしてます。
ちっちゃいおチンチンなら、二本一緒に入れることだってできるようになりました。
だから早く帰ってきて。
僕を可愛がってください、バートさま。
《終》
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