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第2話

 現在0時15分。夏休み前の7月中旬で外は恐ろしい熱帯夜だが、ひえひえの空気が充満している室内ではあんまり関係ない。 そんな夜に、友人の花森からセックスをしようと誘われているのは分かった。 しかし。 うんわかったじゃあ今からセックスしよーって簡単に受け入れるわけがね・え・だ・ろ!! さっき部屋の電気を消して『おやすみ』って言いあった瞬間まで、俺と花森はまあまあ仲のいいただの友達(ダチ)だったんだから。  普通、友達とはセックスしない……と思う。つうか俺まだ童貞だし。初体験の相手が男とかマジでないんだけど。 どうして花森は俺とセックスしようなんて言い出したんだろうか?連日の暑さのせいで頭がイカレちまったのか? ――あ、それありうる。 「花森、とりあえず水を飲め」 「別に喉乾いてねぇし」 「おまえ重度の熱中症なんだから身体冷やさねぇと死ぬぞ!?」 「こんなにクーラーがんがん効きまくった部屋で熱中症になるかよ」  いやいや。だって暑さ以外に頭がイカレる理由ねぇじゃん。 さっきまで友達だったのにいきなりセックスしようなんて、バカになる以外言いだすわけねぇじゃん。花森は俺よりだいぶ成績も良いはずだし……。   「お前だってノコノコ男の部屋に泊まりに来てんのに、そのうえふたりっきりで、何も無いって思ってたわけじゃねぇだろ?」 「へっ?お、俺が女だったらそう思うかもしんねぇけど……」 「なんだその甘い認識は。このご時世に男も女も関係あるかよ!」  そ……そうなのか?俺の危機感が足りなかったってこと?知らなかった、反省しよ……。  いやいやいや!!それでも俺にだって拒否する権利はあるはずだ!だって花森が俺に対してそんなふうに思ってるって知ってたら、泊まろうなんて思わなかったぞ!? 「いいから、俺に任せとけって」 「んっ!?」  花森のちょっとイケてる(ツラ)が徐々に近づいてきたと思ったら、唇にふにゅんと柔らかな感触がした。 これは俗に言う、キスというやつでは……  なにーーーっっ!?!? 「ちょ、おま!んっ……んんんっっ!?んむーっ!ぷはっ!ちょ、まてっ!あむっ!?むむ、あふ、ぷひゃ……」 俺のファーストなキッスを返せ!!と抗議しようと思って口を開いたら、その瞬間にぬるい舌をねじ込まれて、絡まれ、吸われ、舐められ……おいちょっと待て!初心者には刺激が強すぎるぞ!! 「はぁっ、あむ、ちゅる、ちゅ、ちゅぷ、ぢゅぷっ、れろっ……!はぁっはぁっ」  言いたいことは多々あれど、俺は花森の超絶技巧舌遣い(スーパーテクニカルベロチュー)によっていつの間にか全身の力が抜けてしまい、一切の抵抗が出来ない身体にされてしまったのだった!!

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