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第8話

俺は廊下の掃除を終え 今は、居間の隣の部屋を掃除している 本当にこの家、部屋多いよなー 昔、夏と家の中で鬼ごっこをして じいちゃんに怒られた じいちゃんのげんこつはマジで痛かった 夏も覚えてるのかな?? 「なぁー、夏ー」 返事の代わりに悲鳴が聞こえる 「なーつー?大丈夫か?」 「ぎゃぁ!けい!でっかい蛇がいる! もー無理!!助けて!」 と、叫びながら階段をドタドタ降りて 俺の元に来た 終わりそうに無いので仕方なしに 俺が代わりに掃除をする 夏は、キッチンをやってもらう事にした 「なぁ、夏」「何?」 「昔じいちゃんにげんこつされたの 覚えてる?」 「あー!あれめっちゃ痛かった! あの後俺、たんこぶ出来たもん!」 夏も覚えててくれた事に 凄い嬉しさを感じる また、こうやって夏と話す事が出来て 嬉しな、あいつが死んだとか 信じらんねーなー このまま成仏しなくも良いんじゃないか と思ってしまう それは……….ダメか 気持ちを切り替えるために 「夏、お前本当に心当たりないの? 未練とか。おばさんとか家には?」 「うーん。母さんは、馬鹿だねーって 葬式の時笑ってたしなぁー」 おばさんらいし。だから夏は あんなに気楽な性格なのだ 「あー、しいて言えば…」 「何だよ」「いや、やっぱ違うかな」 夏は、そう言って掃除を再開した その時の泣きそうな悲しそうなでも、 愛おしいく誰かを見る夏の顔は、 今でも覚えている

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