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第10話
夏
俺と慶の出会いは小学1年の時
慶の家族がこっちにいるおじいさんの
家に遊びに来た時に会った
慶と俺は直ぐに打ち解けて
慶がこっちにいる間は
毎日遊んでいた
川で遊んだりみんなでバーベキューしたり
楽しかった
慶はいつも俺の前を歩いてカッコよかった
俺がこの気持ちに気付いたのは
中学2年の時
当時の彼女に「私の事好きなの?」
分からないと答えたら
ばしっ!と男の勲章が頬にできた
学校が違うし、夏しか遊びに来ない
慶の事をいつも考えていた。
高校1年の時今年も慶は来た。
いつもの様に遊びまくって
勉強して、慶と過ごす夏が幸せだった
幸せでずっと続けば良いのに
夜2人でコンビニに行く途中
夏の大三角形と天野の川が輝いていた
「すっげー綺麗に星が見えるなー!」
「綺麗だねー、たまには良いよね」
欠けた月の光で慶の顔が光っていた
綺麗だと思っていたら
思わず口が開いてしまった
「慶…好き…」
慶には聴こえてなかったのか
分からないがそのまま帰ってしまった。
慶の顔が少し赤いのは暗くて見えなかった
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