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トップシーズンなだけあって、水族館の入口は大変な混み様だった。 慎司はいつものスーツ姿ではない。 ラフなシャツはサイズ感が絶妙で、骨格が良いのでそれだけで絵になった。 周囲の女性が熱い視線を送っている。 「その白いパンツ、良く似合ってる。走って鍛えているからかな?腰周りのラインが綺麗だ。 千暁くんは髪も肌も色素が薄くて、白やパステルがよく似合うね」 「そ、そうですか……」 千暁は照れて口ごもった。 今日の千暁の服は慎司がコーディネートして買い与えてくれたものだ。 慎司は千暁をよく褒める。 仕事ぶり、容姿、性格、すべて。 かわいいね、すごいね、かっこいいね。 こんな風に手放しで褒めてくれるのは、親だけかと思っていた。

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