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◇
放課後の教室。
僕の目の前に立っている彼は、柔らかく笑っていた。
僕の右手は奪われ、彼の左手と絡むように繋がれる。引かれるまま一歩前へ踏み出すと、彼は僕をゆるく抱きしめながら顔を覗き込んでくる。
繋いだままのしなやかな彼の指先が僕の手の甲に這った。
どきん。と、胸が鳴る。
「ほら」と彼が囁く。
彼のふっくらとした唇は更に音を紡いだ。
「調教開始だ」
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