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第1話

毎度毎度暑い日差し。 夜になると多少は涼しくなるが やっぱり蒸し蒸しとした暑さがあった。 「あっちぇ。」 この暑い中、エアコンが壊れるという不測の事態。 開け放した窓の外からは熱風が流れ込んでいた。 扇風機をつけてはいるものの、 ただ生温い風をまわしてるだけで 暑さに変わりはない。 扇風機の前でパタパタと服をあおぐと こんな中でも暑さを微塵も感じさせない顔をしている八神(やがみ)が笑う。 「エロい胸が見えてる。」 おもむろに俺の肩に手を置いた八神が、 俺の服を捲ろうとするから、 必死で押さえつけた。 「ちょ、まって、、」 「んー?」 「この、暑い中、、すんの?」 首をかしげて、 「俺と、したくない?」 と聞く八神。 「いや、したくないとかじゃなくて、  暑い、むり。」 そう拒否しても 俺の腕を掴まえて服の中に手を這わす八神。 「っふ、、」 迷わず乳首に辿り着いた指先が まだ尖ってもないそこを直でキュッと摘まんで 思わず甘い吐息が洩れた。 髪から垂れた汗が鎖骨を伝って 下に落ちる前に八神の舌で掬われる。 「しょっぱ」 そのまま鎖骨から胸へ腹へと舌を沿わせられて。 「っ汗、汚いから!」 嫌だ、と八神を突き放すと、 さっきよりもっと抱き寄せられた。 「ユキのなら、汚くないよ。」 「…バカっ。」 「ユキのバカは照れ隠しだよね。」 可愛い、と唇に触れるようなキスをされる。 「暑くないエッチなら、いい?」 そんなの出来る訳ないだろうなんて、 簡単に頷いた俺がバカだった。

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